もしも30年前から日経平均を積立で投資していたらどうなっていたのかって話
みなさんこんにちは。

にほんブログ村
ブラック企業勤務兼5流投資家のかめすけです。
今週、日経平均が1980年8月以来30年ぶりに3万円台の大台にのったというニュースが世界を駆け巡りました。
30年前…私かめすけはまだ生まれていません。
このコロナ禍の中でわけのわからない相場だと思うと同時に、零細投資家としては嬉しいニュースだな~なんて呑気にテレビを見ていたのですが、
妻さんが「これって、また30年以上3万円に戻らない可能性もあるってこと?今、全部売っちゃったほうがいいって気もしてくるな~」
などと言っており、かめすけの投資家人生最大のピンチを迎えました。
ということで今回は、妻さんに「株を持っていても大丈夫なんだ!」ということを伝えるために、もしも向こう30年間、全く同じ相場を繰り返したとしたら資産がどう推移するのかという事をシュミレーションをみようと思います。
・シュミレーションの条件
さて。今回のシュミレーションでは「日経平均が3万円を超える⇒バブルがはじける⇒経済が低迷する⇒経済対策により再度3万円台へ」の歴史が繰り返した場合をシュミレーションするので
バブルがはじけた後の、最後の3万円ではなくバブルの絶頂期に向かう3万円を突破した瞬間をシュミレーションのスタート地点とします。
条件は今のかめかめ家の金融資産の状況や積立の状況に合わせ
①3万円を初めて超えた時に300万円分の日経平均を所有
②毎月の最高値で3万円ずつ日経平均を取得していく
という2つの条件でシュミレーションを行います。
※今回はあくまで簡易のシュミレーションです。手数料・税金は考慮しませんし、そもそも投資の全てを日経平均に積み立てるなんておバカな投資家はいないと思いますが、5流投資家のおふざけシュミレーションだと思い見逃してください。
・シュミレーション開始
それでは。お待ちかねのシュミレーションタイムです。
1988年12月。日経平均3万円突破に湧く市場に300万円をぶちこみます。
~第1章 黄金期~
1989年。日経平均への集中投資は絶頂期です。
バブルのイケイケどんの波に乗り、大幅な含み益が発生します。12月にはおよそ30%の含み益がでています。1年で30%。半端ないです。きっと、「リスクをとらないことがリスクだ!」なんて言われちゃうような時代でしょう。
しかし、金融引き締めの足音はじわじわと近づいてきます。
この年に初めて消費税が導入され、翌年には不動産融資の総量規制が行われます。
今で言ったら、来年になったらコロナ復興特別税が課されるようになる…みたいなものでしょうか。そうならないことを祈りたいですね。
~第2章 急転直下~
バブリーだった、1899年。1990年代もその勢いで行けるかと思いきや、事態は急転直下します。
1990年に入り、日経平均は下がり続け、1990年4月。初めての含み損になります。僅か4ヶ月で100万円近かった含み益が全て溶けたことになります。投資恐い…
その後、8月までは若干持ち直しますが9月になると巨額の含み損。
最終的にはトータルで70万円近い損失。率で言うとおよそ―20%です。
~第3章 暗黒期 序~
いよいよ暗黒期がはじまります。桃鉄で言ったら貧乏神に憑りつかれた状態です。
あははは~…真っ赤です。1991年から19996年まで、投資はすれどもすれども損失の状態です。
こりゃ、定期預金の方がよっぽどいいですな。
1992年2月には含み損が100万円を突破。この時の投資額がおよそ400万円なので-25%です。
そして、1995年6月、ついに含み損が200万円を突破。この時の投資額がおよそ500万なので―40%…もう投資とは言えないですね。お金をどぶに捨ててるようなものです。
しかし、そんな日経平均にも一縷の望みが。
1996年には含み損が70万まで減ります。やるじゃん!
ただ、結局12月には100万近い含み損に戻るんですけどね。
そして…桃鉄をやっている皆さんならご存知だと思うのですが…貧乏神は「キングボンビー」へと進化をするんです。
なんとか耐え忍んでいた日経平均集中投資にも真の暗黒の時代がやってきます。
~第4章 暗黒期 破~
ついに、真の悪夢が始まります。日経平均、キングボンビーに憑りつかれました。
別に面倒くさくなってまとめてのせた訳ではありません…笑
ひたすら、ず~っと含み損です。
特筆すべき事としては
2001年2月に含み損300万円の大台突破を達成。
2003年5月に今回の章で含み損の最大値である含み損489万円に到達していることでしょうか。この時の投資額がおよそ800万円なので…投資額の半分以上は消えています。
ヤバいっす 笑
ただ…明けない夜はないし、やまない雨は無いのです。キングボンビーはいずれ普通の貧乏神に戻ります。2006年12月には含み損が90万円台に戻るなど希望の光が見え始めた…かに見えました。
~第5章 暗黒期 急~
キングボンビーが普通の貧乏神に戻ったかに見えた日経平均。しかし、真の暗黒期はここからでした。
2007年7月には含み損が50万を切り、「いよいよ黒字転換か!」となりますが、世の中そんなに甘くないみたいです。その後、2008年から2012年までの5年間、年末は常に含み損400万オーバーが続きます。
含み損、400万って…かめすけの年収1年分ですからね…
この時売却すると1年間ただ働きさせられるようなものです。
心が折れそうです…笑
まあ、実際この状況になったら損失額が大きすぎて手放せない気がしますね。
~第6章 ターニングポイント~
長く続いた暗黒時代。しかし!ようやく!夜が明けます!貧乏神を他になすりつけることに成功しました。
少しずつ、含み損を減らしていき…
2014年11月!ついに含み益がっ!久しぶりだな!少しやせたんじゃないか?
1990年8月以来なのでおよそ290か月ぶりの含み益です。だいたい24年。
長いトンネルだったなぁ…
2014年の12月は含み益87万円。久々に穏やかな年末を過ごすことができたことでしょう 笑
~第7章 幸福の中を~
長い苦難の時を超えると、あとに広がるのは幸せの世界。薔薇色です。
チラッと赤い字が横切ったりしますが、毎年末巨額の含み益が発生しています。
2019年12月には含み益が500万!投資額が1500万なので、30%の含み益になっています。
こうなってくると、あの名キャッチコピーが頭をよぎります。
「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」
~終章 そして、ユートピアへ~
30年間にわたる、長い長いシュミレーションもこれで終わりです。
アベノミクスの上昇相場に乗り、含み益をどんどん拡大していきます。
2020年12月には含み益が800万円に。
そして、30年ぶりの3万円台を達成した2021年2月には含み益1000万越え!利回りも70%オーバーです!
まさにユートピア。理想郷です。
やっぱり、積立を続けるという選択肢は間違いじゃなかったんだよ!
・まとめ
30年前から日経平均を積み重ねたと想定すると、最終的には含み益が1111万2927円。
投資額が1458万円なので、総資産は2569万2927円になります。
300万円から始め、毎月3万円ずつ積み重ねてのこの数値なので、決して悪くはないと思います。
が、しかし、だから単純に「投資を続ければいい!」と断言できるかといえば、それは難しいです。
今回のシュミレーションは全部で387か月、積立を投資したとするシュミレーションでしたが、その内、292か月で含み損でした。
これが全期間の損益の推移グラフになります。
途中であきらめて、舟を降りてしまっていたとすると最後の含み益1000万円台のユートピアには辿り着きません。
292か月間の含み損。年に換算して20年以上です。これを耐え抜く覚悟があるのかという話です。
その覚悟を決めなければ、結局中途半端な成果になるのかもしれません。
もしかすると、損失のまま人生が終わるかもしれません。
もちろん、現代の投資は分散投資が主流になっています。世界中でかつての日本の失われた30年が繰り返されるような状況は想定しにくいと思います。
というか、日本国内で見たって、こんな過酷な30年をもう一度繰り返すなんて馬鹿げた話です。
日経平均がこっから10年以上、右肩上がりを続ける未来だってあるかもしれません。
ただ、忘れてはいけないのは
人間が想定しうる最高の事態は、起こる可能性が十分あるし
人間が想定しうる最悪の事態は、十分起こりうる
ということです。
末来にはどんなことが起きるかわかりません。
あくまでも、投資は自己責任で。余裕資金の範囲で楽しくやっていきましょう。
え?かめすけはどうするかって?
まあ、まだ20代後半なんで…30年の含み損くらい大丈夫だと思っています。
ので、妻さんを説得して投資は続けていこうかな~ってたくらんでいます。
きっと、その辺の判断は個人によって様々なのでしょう。
ということで、今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

にほんブログ村
↓今回のシュミレーション全体